佐賀県で活動する画家

藤井節の童画の世界

戦争が終わって
朝鮮半島から引き揚げる際に
母が大切に持ち帰ったシンガーミシン
夢の中でブリキのおもちゃと踊り出す
それらが織りなすメルヘンの世界

のぞきたかった窓


私たち家族は戦後、朝鮮半島から引き揚げてきました。
その時、今は亡き母が16kgのシンガーミシンを担いで 私たち6人の子どもと共に日本に帰国しました。
私は当時5才で一番下の妹は生後3ヶ月でした。
無事、父の故郷の神崎背振村に落ち着きましたが、戦後、日本は物のなかった時代、ミシンから母が仕立てる洋服やランドセル、リュックサックなど、まるで「魔法の手」のようでした。
戦後の時代を生き抜いた人々が皆そうであったように、私たちも親の必死の働きで成長しました。
そのような母への賛歌を込めてミシンとブリキの玩具をモチーフに絵を描いて表現してみようと思いました。

第36回佐賀県勤労者美術展厚生大臣賞
2021年越後湯沢全国童画展最高賞大賞
など、多数受賞

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